この時点で、トップは[5]パルスポーツシビック、2番手に[81]ボニータ常豊ニッコリCIVIC。 3〜4周差で追いかける[140]は、ピットインのタイミングを読み切り4位へ浮上。

駆動系の負担を抑えた走りに徹するうっちゃん。 同時に燃費を抑えた走りにも兼ねる。

115周目、3位を走行していた[88]がマシントラブルで戦線離脱、[140]は3位へ浮上する。

『このまま完走してくれれば表彰台だ!!頼む、うっちゃん!』
突如転がり込んできた表彰台の希望に、一同手を合わせる。
残り時間20分、ピット前を通過する[140]。
ウィンカーを右に出し、ピットウォールに集まる面々に指差し合図を送るうっちゃん。

「ウィンカーを右に出す = ガス欠出たからピットインする」

走行前に決めておいたドライバーからのピットインのサインである。

「くるな〜っ!」
「はしれ〜っ!」

一同の声も届かず、ピットインするうっちゃん。
ここで給油なんかしたら、完全に表彰台はなくなってしまう。
うっちゃんにはそのまま無給油でコースに戻って貰うことに。

「ゆっくりでいいから走って〜」

と指示を出す小幡さん。

「でも、20番は絶対に抜いてぇ!抜かないと表彰台に上がれないからさぁ」

と一言・・・。
サクッと鬼のような矛盾したことを・・・
そう、このピットインで[20]が3位へ浮上してしまっていたのだ。
残り時間はあと18分、残りのガスはあと僅か。 しかし[20]を抜かないと表彰台へは上れない。

コース上に戻ったうっちゃんは、ガスが少ないながらも、コンスタントに走る。
Lapは[20]より明らかに速く、あっという間に差がなくなる。 残り時間5分を切ったところで[20]をパス。

とはいうものの、ガス欠との格闘は未だ継続中。
あとちょっとでチェッカーだが、持たせられるのか!?

ドライバーとしても、精神的にもつらいところだ。
チームの面々もピットウォールに並んで固唾を飲んでいる。

こ  「もう、1、2周ですね」
む  「もつかなぁ、ガス」
お  「自分で走ってた方が楽だなぁ、胃が痛くなるよぉ」
ヘアピン立ち上がりのガス欠症状も一時的に完全に失速するほど末期に近くなりながらも、 16:12、チェッカーフラックが振られた。

長い長い、そしてドキドキのガス欠との戦いがようやく終幕を迎えた。
そして、総合、クラスとも3位という結果に。

ヘルメットを脱いだうっちゃん、しんどそう・・・だが、直後のさわやかさは一仕事終えた風。 (右の写真にマウスカーソルを合わせると写真が切り替わります)
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